スマートフォンの普及によりさまざまな商品が売れなくなっている。
片手に収まってしまうサイズのもの1つでほとんどのことが済んでしまうのである、わざわざかさばる物を持ち歩こうなんて思わないだろう。
私は電卓も地図も時刻表も買ったことがない。ウォークマンも持ち歩かなくなってしまったし、ノートはiPadでまとめるようになった。新潟に越してきた際もわざわざ電話の契約はしなかった。
スマートフォンはものを売れなくする。これは確かなことだが、決してそれだけではないはずである。
例えばカメラ業界では2012年の販売台数が2009年よりも3分の1に減少している。
この減少にスマートフォンの影響があるのは一目瞭然である。
しかし私はスマートフォンを手にしたことをきっかけにカメラに興味を持ち、購入するまでに至った。
高価で難しいものというイメージが強くあり、実際手に取ることすらしていなかったカメラだったが、iPhoneを通してとても身近に感じることができたのである。
今ではカメラとiPhoneを連結させて楽しんでいる。
企業は商品を売るために性能を上げデザイン性を追求し新たな試みをする、商品の質も上がり数年前は秘密道具だったものすら実現が近付いていく。
また消費者は今まで触れにくかった世界に簡単に触れることができ、新しい挑戦をするきっかけが得やすくなっている。とは考えられないだろうか?
もちろんそうするためには、お金が必要であるから、モノが売れない現代でとても現実的な話かと言ったらそうとは言い切れないかもしれないが。
スマートフォンに頼りすぎているなぁとはつくづく感じる。
iPhoneの電源が切れるとなんとなくどうやって時間をつぶしたらいいのか分からなくなってしまったりするし、iPhone無しで電車し乗って知らない場所に行けと言われたら急にとても難しいことのようにも感じる。自分で考える、覚える、ということをしなくなってしまっているのはとても怖いいことである。
機械に使われないように、振り回されないように、特にスマートフォンとはほどよい距離感を保ってお付き合いをしていきたい。
P R